一つひとつ手作業で仕上げられる福玉(27日午後、京都市東山区で)
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 京都・祇園で、年末のあいさつに訪れる芸舞妓まいこに、お茶屋やなじみ客が祝儀として渡す「福玉」作りが最盛期を迎えている=写真、長沖真未撮影=。

 喫茶店「切通し進々堂」では、店主の藤谷攻おさむさん(74)が、紅白の餅でできた半球を張り合わせ、直径約20センチの福玉に仕上げる作業を行っている。中には来年の干支えとの戌いぬや宝船の置物などを入れており、除夜の鐘が鳴り終わると開ける習わしがある。

 11月初めからの約2か月間で約400個を制作し、12月13日から2700〜7000円で売り出す。藤谷さんは「世の中が平穏で、みんなが幸せであってほしい、との願いを込めて作っています」と話した。

2017年11月28日
YOMIURI ONLINE
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