>>576
ほう。

>明治時代の政府は「蝦夷地(えぞち)」を「北海道」と名前をかえて、強制的に日本の領土としてしまいます。
同時にアイヌも強制的に、日本人として取り込みますが、アイヌを「旧土人」として、和人とは区別しました。

明治政府はアイヌの生活習慣や様式を無視して、和人と同じ生活をするように、「同化政策」を推し進めます。

名前も和人風のものを与え、シカ猟やサケ猟を禁止します。
土地もほとんど和人のものとなってしまいます。アイヌの習慣であった、耳輪や刺青、その他の儀式も「野蛮」であると禁止されています。

この状況に対して、さすがに、このままでは反発が強まると思ったのか、1899年(明治32年)に「北海道旧土人保護法」を制定します。

これはアイヌに一定の農地を与えることを定めたものだったのですが、面積は和人の数分の一程度しか、与えられませんでした。

しかも、管理能力不足を理由に土地の売買や譲渡なども禁止され、所有権に制限もありました。