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11月28日 18時09分

企業を狙ったサイバー攻撃が相次ぐ中、損害保険大手の「SOMPOホールディングス」は、企業の対策を包括的にサポートするサイバーセキュリティー事業に新たに参入する方針を固めました。

関係者によりますと、「SOMPOホールディングス」は日本企業を狙ったサイバー攻撃が相次ぎ深刻化している事を受け、来年1月からサイバーセキュリティー事業に参入する方針を固めました。

具体的にはセキュリティー事業者と提携して各企業に対し、サイバー攻撃への備えが十分か診断したうえで、セキュリティーを強化するソフトウエアを導入するなどの対策をサポートします。また、実際にサイバー攻撃を受けた場合に早期に検知し被害を最小限に抑える対策を支援するほか、損害に対する独自の保険商品も提供していきます。
保険会社がサイバー攻撃への対策から保険商品の提供まで包括的に手がけるのは例がないということです。

会社では今後、ドライバーが操作しなくても走行できる「自動運転車」やさまざまなものをインターネットにつなぐ「IoT」が広がると見られる中、サイバーセキュリティーの市場規模は大幅に拡大するとして、5年後には100億円の売り上げを目指すとしています。

損害保険業界では、人口減少などを受けて主力事業の自動車保険の縮小が懸念されているだけに、成長が期待できる分野に参入する動きはさらに出てきそうです。