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11月29日 18時41分

54年ぶりに噴火した火山の影響で、27日から閉鎖されていたインドネシアのバリ島の国際空港について、インドネシア政府は、風向きが変わり火山灰の空港への影響が軽減されたとして、航空機の運航を再開しました。

バリ島北東部にある標高3000メートル余りのアグン山は、今月21日に54年ぶりに噴火し、インドネシア政府の災害対策部門は警戒レベルを最高のレベル4に引き上げました。

またバリ島の中心地、デンパサール近郊にある国際空港は27日から閉鎖されていましたが、インドネシア政府は29日、アグン山周辺の風向きが変わり、火山灰の空港への影響が軽減されたとして、日本時間の午後3時半ごろから航空機の運航を再開しました。

一方でインドネシア政府は今後も風向きなどを注視し、火山灰が航空機の運航に影響を与えると判断すれば、再び閉鎖する可能性があるとしています。

バリ島を訪れていた日本人観光客の中にはフェリーで別の島に渡り、そこから国際線で帰国する人もいましたが、個人で旅行している人を中心にバリ島にとどまっている人もいると見られています。

現地の日本総領事館は運航の再開を受けて、出発ロビーにブースを設置して日本人観光客への対応に当たっています。

空港によりますと、航空便の運航状況が平常に戻るのには、まだしばらく時間がかかるということです。

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