前に書いてる奴もいるが、そもそも、大塚家具は「高級家具店」なんかじゃなかった。
大量生産でそこそこ耐久性のある家具が出てくるまでは、ほとんどの家具は職人がそれなりに手間暇をかけて作ったもので、それなり値段がした。
一般庶民は家具を一生モノとして買ったんだよ。
そもそも、普通の日本人が一生に一度、自分の使う家具を自分で買えるようになってから、それほど時間が経っていない。

1970年代になると、それまで個人商店ばかりだった家具販売店の中に、フランチャイズの大型店が現れた。
独自に職人からの供給ルートを確保し、大型店舗を開設しショールーム化して売る。
こういう大型チェーンが個人経営の家具屋を駆逐したり、吸収したりしていったんだよ。
大塚家具もその一つ。

大量生産の廉価な家具が出てきて、こういう家具屋チェーンも淘汰されてきたけど、大塚家具は販売員の教育を徹底して、客に商品を提案できる販売員を揃えることで客単価を上げて差別化できたから、比較的生き永らえてきたんだよ。