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11月30日 5時16分

パキスタンの首都イスラマバードで29日夜、イスラム教の少数派シーア派の宗教施設が銃撃されて1人が死亡するテロ事件があり、宗派間の対立を招きかねないという懸念も出ています。

パキスタンの警察によりますと、29日夜、首都イスラマバードにあるシーア派のモスクの入り口付近にバイクに乗った2人組の男らが近づき、このうちの1人が突然、銃を発砲しました。このテロで、警戒に当たっていた情報機関の担当者1人が死亡したほか4人がけがをしました。

男らはバイクに乗ったまま走り去ったということで、警察が行方を捜査しています。

事件発生当時、このモスクでは礼拝が終わったばかりで、信者たちがモスクから出てくるところを狙った犯行と見られています。

パキスタンでは、少数派のシーア派を異端視するスンニ派の過激派によるテロがたびたび繰り返されていますが、警戒の厳しい首都で死者が出るテロ事件は最近では珍しく、今回の事件が宗派間の対立を招きかねないという懸念も出ています。