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2017年11月30日 5:52 発信地:ワシントンD.C./米国

【11月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、英極右集団の幹部が投稿したイスラム教徒への反感を招く動画3本をツイッター(Twitter)に再投稿し、激しい非難を受けた。

 トランプ氏の行為は多方面から批判を招いており、英首相官邸は、同氏が極右集団の「憎しみに満ちた語り」を広めようとするのは「誤り」だと表明した。

 米ホワイトハウス(White House)は火消しに追われ、動画は誤解を招くものだが、大統領は現実の問題を指摘していると弁明。サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は「脅威は現実のものであり、大統領が話題にしているのはそのことだ」と語った。

 問題の動画のうち1本には、イスラム教徒が松葉杖をついたオランダ人少年を殴っている様子が、別の1本には、イスラム教徒の集団がティーンエイジャーを屋根から突き落とす様子がそれぞれ映っているとされるが、いずれも信ぴょう性に疑いがある。また、3本目の動画はイスラム教徒が聖母マリア像を投げつけ、打ち砕いている様子だとされる。

 動画はもともと英極右集団ブリテン・ファースト(Britain First)のジェイダ・フランセン(Jayda Fransen)副代表が投稿したもの。同副代表は昨年、ヒジャブ(女性のイスラム教徒用のスカーフ)を着用したイスラム教徒の女性に暴言を浴びせたとして、ヘイトクライム(憎悪犯罪)で有罪判決を受けている。(c)AFP