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11月30日 6時57分

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、最新の経済報告で、アメリカ経済は雇用の伸びが加速して緩やかに拡大していると指摘し、来月の会合での追加の利上げの判断を後押しする内容となっています。

FRBは29日、全米に12ある地区連銀が企業などに行った聞き取り調査を基に最新の経済報告を公表しました。
それによりますと、一部の地区ではトランプ政権が掲げる税制改革や、医療保険制度、オバマケアの見直しなど、政策の実現性をめぐる不透明感があり、来年の事業計画を立てるのが難しいとしています。

ただ、全体としては雇用の伸びがさらに加速していて、消費の見通しもおおむね楽観的で経済は緩やかに拡大し先行きもいくぶん改善していると指摘しています。

追加の利上げをめぐってはFRBの次の議長に指名されたパウエル理事が28日の公聴会で来月の会合で、追加の利上げを決める可能性を示唆していて、今回の経済報告の内容も利上げの判断を後押しする内容となっています。