「メンバーのせいで…」 白石隆浩容疑者の卒業文集に浮かぶ自己中心性
2017.11.30 21:27
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/171130/afr1711300045-s1.html

 白石隆浩容疑者の子供時代の卒業文集からは、犯行様態と同様の自己中心的性格がうかがえる。

 小学校の卒業文集に記したのは修学旅行の思い出だが、「一緒に行動していた班のメンバーのせいで見たいものが見られなかった」「他のメンバーの提案で見たものは幼稚でつまらなかった」などと不満が噴出。自己紹介用の枠は動物の絵などを描いた同級生と違い、波線で囲っただけで内容も投げやりだった。
 中学校の卒業文集でも、野球部や陸上部での活動を通じて成長したことを書いたが、文章は他の生徒より少なくわずか12行だった。
 影山任佐(じんすけ)・東京工業大名誉教授(犯罪精神病理学)は「他人の関心を引こうとする社交性はあるものの、人間関係の希薄さを感じる」と分析。その上で犯行について「厭世(えんせい)的な気分になったあげくの自暴自棄的だったのではないか。最初から死刑を覚悟していた部分もあったのだろう。殺人を重ねるうちにたががはずれ、自己中心的な部分が顔を出していったのでは」と分析している。