米、北朝鮮の体制維持「優先しない」=外交解決方針はぶれず
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120100331&;g=prk

 【ワシントン時事】サンダース米大統領報道官は30日の記者会見で、北朝鮮の体制転換を目指さないという米政権の方針を維持するかどうか問われ、「(トランプ)現政権は、朝鮮半島の非核化という重大問題に焦点を合わせている。それ以外は現時点で優先事項ではない」と述べた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行した北朝鮮への厳しい姿勢を示したが、方針変更は明言しなかった。
 ティラーソン国務長官はかねて、北朝鮮に関し「現体制の崩壊や体制転換、南北統一の加速、(南北軍事境界線に接する)非武装地帯(DMZ)北方への兵力展開に関心はない」と繰り返してきた。しかし、ICBM発射を受けた29日の国連安保理会合で、ヘイリー米国連大使は、戦争になれば北朝鮮の体制は「完全に破壊される」と警告していた。
 マティス国防長官は30日、リビア「統一政府」のシラージュ首相との会談冒頭、北朝鮮のICBM発射について、引き続き国連を通じた外交解決を目指す方針は「ぶれることはない」と語った。一方で「軍事的選択肢があるからこそ、外交は力を持つ」とも強調した。(2017/12/01-08:25)