パリで滞在中だったある日、
出生届けを出しにいった嫁さんから連絡があった。
そしてなんと、心に決めていた”西畠 侭” ” にしはた まま” という名前の漢字が、受理してもらえないという衝撃的な事実を知った。
理由は、
”国が定めた人命漢字リストにのっていないから”
その電話を切ったあと、おれはホテルでひとり号泣。
あれほど好きな意味をもった漢字に出会えたことはなく、 ”侭” しかない、と思っていたのに。
ひと通りメソメソしたあと、そう思って今度は必死に頭をフル回転させた。
”でもおれの人生、会いたいと思ったひとには会うことができたし、ほしいと思ったものはすべて手にいれてきた。おれの人生は思いのままのはずだ ”
で、さっそく国際電話で弁護士に相談。
 うちの顧問弁護士の先生は、日本屈指のスーパー弁護士で、例えば、いま日本に数ある寺院が税金を払わなくてよい法律になったのもうちの先生の事務所の仕事によるものである。
 さっそくワケを話すと、忙しいにも関わらずあまりにもおれが必死だったせいか、
”よし、最終的には国を相手取って裁判所で訴えるという形になるけど、まず過去に覆った事例があるから、そのケースを当たって調べてみる”と言ってくれた。



>>”でもおれの人生、会いたいと思ったひとには会うことができたし、ほしいと思ったものはすべて手にいれてきた。おれの人生は思いのままのはずだ ”

すごーい(棒)