白鳥のような首、ペンギン似の前脚… 水陸両生の恐竜か
朝日新聞:2017年12月7日03時03分
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水陸両生とみられる新種の恐竜「ハルシュカラプトル・エスクイリエイ」の想像図(ルーカス・パンツァリン氏提供)


 モンゴル・ゴビ砂漠で、白鳥のような細長い首と、ペンギンの翼のような前脚を持つ新種の恐竜の化石が見つかった。
陸では2本の後ろ脚で歩き、水中では前脚で泳ぐ水陸両生だったとみられる。
イタリアなどの研究チームが6日付の英科学誌ネイチャーに論文を発表する。

 この恐竜は肉食の獣脚類で、体長は推定約80センチ。
約7500万〜7100万年前の白亜紀に生息した。
化石は盗掘されたが、フランスの化石商がヨーロッパで発見してモンゴルに戻した。
こうした経緯から、モンゴルの恐竜研究に貢献したポーランドの古生物学者と化石商の名前にちなんで「ハルシュカラプトル・エスクイリエイ」と名付けられた。

 上あごに魚食に適した多数の細かい歯が確認できることや、前脚の骨がペンギンと水鳥の中間にあたる形をしていることなどから、前脚を泳ぎに使って魚を捕食していたとみられる。

 今回の発見について研究チームは
「モンゴルのように恐竜研究の進んだ場所でさえ、恐竜の多様性がまだほとんど明らかになっていないことを物語るものだ」。
国立科学博物館標本資料センターの真鍋真センター長は
「水鳥のように水中を泳いでエサを捕るような生態が推定された恐竜は初めてで驚いた」と話している。