https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171207-00180629-okinawat-oki

72年前の沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起きた沖縄県読谷村波平の
チビチリガマが荒らされた事件で、保護観察処分を受けた少年4人が6日、
チビチリガマを訪れ、遺族に謝罪した。遺族が加害少年と会うのは初めて。
少年たちは緊張した様子で「やってはいけないことをしてしまった」と反省の
言葉を述べ、今後チビチリガマの歴史を継続して学ぶ姿勢を示した。

遺族会によると、少年の保護者と保護観察官も同行し、遺族側は7人が立ち会った。
参加者全員でガマ内の納骨堂に向かって手を合わせた。

遺族は少年たちが一過性ではなく、事件や史実に真摯(しんし)に向き合うことを望んでいる。
少年たちは、「集団自決」に追い込まれた戦前・戦中の時代背景などを自分たちで継続して
学ぶことや、ガマ周辺を清掃する意思を示したという。

與那覇徳雄会長は取材に対し「チビチリガマのことを次世代に継承したいと一生懸命
取り組んできた中で、平和継承を考えさせられる事件だった。少年たちには更正して、
立派な大人になることを望んでいる」と話した。

事件は9月に発生。当時16〜19歳の4人が器物損壊容疑で逮捕され、少年審判で保護観察となった。