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12月8日 20時48分

神戸製鋼所が製品の検査データを繰り返し改ざんしていた問題で、カナダの消費者が問題の部品が使用された車を購入し、不当に高い金額を支払ったとして、神戸製鋼などに対し、損害賠償を求める訴訟の手続きを始めたことがわかりました。

神戸製鋼では、アルミや銅、鉄鋼製品で強度などの検査データを繰り返し改ざんしていたことがことし10月に明らかになりました。

神戸製鋼は8日、この問題に関連してカナダの消費者4人が神戸製鋼とグループ会社の合わせて6社に対して損害賠償を求める訴訟の手続きを始めたことを確認したと発表しました。

いずれもデータが改ざんされた問題の部品が使用された車を購入したことで、不当に高い金額を支払ったとして損失を被ったと主張しているということです。また4人は、集団訴訟にすることを求めていますが、損害賠償を求める金額は訴状で明らかにしていないということです。

神戸製鋼によりますと、カナダの裁判所が訴えを受理したかどうかは確認できていないということですが、訴訟になった場合には、適切に対応するとしています。

神戸製鋼に対しては、こうした消費者のほか今後、製品を納めていた取引先から損害賠償を請求されるおそれもあり、事態の行方が注目されます。