この2年で猫2匹と犬1匹が死んだ(写真の犬マーべリックも)。ペンス夫妻はそのたび悲しみに暮れた Mike Pence/TWITTER
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<ペンス一家が昨年から次々とペットロスに襲われたのは、動物を飼う人を「下等」扱いするトランプのせいか?>

アメリカのマイク・ペンス副大統領の飼い猫「ピックル」が死んだ。半年前にはやはり猫の「オレオ」を失ったばかりなのに。

16歳だったピックルの死を知らせるツイートで、ペンスの妻カレンは「とても賑やか」で「かわいい子」でした、と書いた。

https://twitter.com/SecondLady/status/938823248883613696

娘のシャーロッテ・ペンスも、ピックルに賛辞を贈った。「15年前、飼育放棄されたピックルと初めて会ったとき、彼女は怯えて凶暴で絶対に抱かせてくれませんでした。でも昨夜お別れを言ったとき、ピックルは私たちの腕のなかで喉を鳴らしました。家族と愛がどんなに人を変えるか、教えてくれたのはピックルです。ありがとう」

ペンス一家はこの2年、立て続けに家族の動物を失っている。13歳だった猫のオレオは今年6月に亡くなった。以下はペンス夫人のツイートだ。「安らかに眠れ。あなたはその小さな命で、多くの人の心に触れた。あなたのことは決して忘れない」

https://twitter.com/SecondLady/status/873567812928851969

空に昇ったお前に会いたい

昨年11月の米大統領選挙の直前には、ビーグル犬のマーべリックが亡くなった。「今日は心が重い。昨夜、13歳のビーグルが静かに息を引き取った。マーべリックよ、安らかに。お前に会いたい」と、ペンス夫人はツイートした。

https://twitter.com/mike_pence/status/791367546242998272

オレオの死後、ペンスの家族は新しい子犬と子猫──ハーリーとヘイゼル──をもらい、父の日のサプライズとしてペンスに贈った。

ちなみにペンス一家はウサギも飼っている。名前はマーロン・バンド。自分のインスタグラム・アカウントも持っている。シャーロッテはマーロンを題材に子供向けの本を書いている。『マーロン・バンドと副大統領のある日の出来事』というタイトルで、来年3月に発売予定だ。

ペンスが明らかに動物好きなのに対し、ドナルド・トランプ大統領は19世紀以来で初めてペットを飼わない大統領だ。動物たちを引き連れてワシントンにきたペンスのことを、「田舎者」とか「劣等」と見ている、という説もある。

ペンスのペットが次々に亡くなったのは、ワシントン生活のストレスのせいかどうかはわからない。死んだ3匹はいずれもほぼ寿命だったので、少なくともトランプの呪いではなさそうだ。

執筆:ジョン・ホルティワンガー

Newsweekjapan 2017年12月8日(金)17時40分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9080.php

【参考記事】トランプに拒絶された仔犬「パットン」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/19-8.php