消防士、けんかの仲裁に入った友人の妻に“頭突き” 鼻骨折る重傷負わせ減給処分
12/9(土) 11:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00010000-chibatopi-l12

 千葉市消防局は8日、けんかの仲裁に入った友人(26)の妻(22)に“頭突き”をして鼻の骨を折る重傷を負わせたとして、中央消防署の男性消防士(27)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。男性消防士は当時、酒を飲んでいた。

 同局によると、男性消防士は7月16日午後11時ごろ、千葉市稲毛区の友人宅で、友人と口論の末につかみ合いになり、止めに入った友人の妻の顔に頭をぶつけ、鼻骨骨折など全治1カ月の重傷を負わせた。友人にも頭部や右頬に軽いけがを負わせた。

 友人は中学時代の同級生。男性消防士らは同日午前9時ごろから同市中央区のバーベキュー場で他の同級生らと飲酒しており、その後、友人宅に移動して2次会を開いていた。男性消防士は酔っており、口論になった理由などは「記憶にない。頭はたまたま当たった」と話している。

 友人の妻らが千葉西署に被害届を提出。同署が傷害容疑で男性消防士を書類送検し、千葉区検が先月16日、傷害罪で略式起訴した。千葉簡裁は同22日、罰金10万円の略式命令を出し、男性消防士は今月7日に納付した。

 同局の兼巻重義総務部長は8日会見し、「市民の信頼を損ないおわびする」と謝罪。男性消防士は「けがをされた方に申し訳ない」と反省しているという。

 同局では、7日にも若葉消防署の男性消防士(25)が住居侵入容疑で千葉県警に逮捕されている。相次ぐ酒絡みの不祥事に、同局は各署の副署長らを集めて注意を喚起する文書を出した。

 文書は「飲酒に起因する不祥事の防止へ再三再四、注意を喚起し、取り組みも強化してきた。その最中に(所属職員が)飲酒が原因の傷害事件と住居侵入事件を発生させ、市民の信頼を失墜させたことは誠に遺憾」と言及。再発防止に向け強い指導を求めるとともに「違法行為などがあれば厳正な措置で臨む」と警告した。