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12月9日 7時26分

成田空港でことし6月までの1年間に摘発された金の密輸事件は前の1年間より、およそ60%多い218件と急増していて、税関は取締りを強化する方針です。

東京税関成田税関支署によりますと、成田空港で摘発され罰金などの処分を受けた金の密輸事件は、ことし6月までの1年間で218件と、前の1年間と比べておよそ60%増加しました。

金を輸入する際は税関で消費税相当分を払う必要がありますが、金を密輸すると日本国内で消費税込みの価格で売り、消費税に相当する金額が不正な利益として得られます。このため3年前の4月に消費税率が5%から8%に引き上げられてから密輸が急増しています。

最近では数十グラムから数百グラムの少量の金をコインや鍵、数珠やブレスレットの形に加工して色を塗って持ち込むなど、小口化するケースも増えていて、税関は取締りを強化する方針です。

成田税関支署は「持てる力を最大限発揮し、取締りに当たりたい」としています。