http://www.yomiuri.co.jp/national/20171209-OYT1T50031.html

アルピコ交通(本社・長野県松本市)は、終末期に向けた準備を自ら進める
「終活」への関心が高まっていることから、遺影として使える写真撮影や
入棺体験などを行う日帰りバスツアーを21日に実施する。

同社によると、「元気な時に自分らしい最期の迎え方を考えたい」
「子供に面倒をかけたくない」などの理由で、終活を行う人が増えていて、
関連の講座やイベントも全国的に人気。そこで、葬儀社「アステップ信州」(同)と協力し、
「終活に興味はあるが、何をしたらいいか分からない」という人に向けて、ツアーを企画した。

ツアーは、バスによる日帰り。まず、塩尻市の「すが野法祥苑」で、プロカメラマンによる
写真撮影と、実際にひつぎに入る入棺体験を実施。その後、専門家から葬儀や墓の選び方
などに関する話を聞きながら、山梨県身延町にある「身延山久遠寺みのぶさんくおんじ」へ。
僧侶の法話を聞くなどした後、武田信玄の隠し湯として知られる同町の下部温泉へ移り、
入浴や昼食を楽しむ。

ツアーを企画したアルピコ交通の中嶋綾子さんは「参加者が生と死を考え、
これからの人生を前向きに歩むためのヒントになれば」と話している。