東京都世田谷区の区立小学校で2014年に組み体操の練習中に頭を打ち、重い後遺障害が残ったとして、当時小学6年だった男子生徒(15)が、同区と担任だった男性教諭に計約2000万円の損害賠償を求めた東京地裁(鈴木正弘裁判長)の訴訟は11日、区との間で和解が成立した。

区が謝罪し、賠償金1000万円を支払うなどの内容。男子生徒は同日、教諭への訴えは取り下げた。

男子生徒の父親(57)は記者会見し、「早く解決するために和解した」と話した。教諭については謝罪などに応じようとしないため、和解を断念したという。世田谷区は「子供や家族につらい思いをさせて申し訳ない。再発防止に取り組んでいく」とのコメントを発表した。

2017年12月11日 14時32分
YOMIURI ONLINE
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