山口県下関市でヤギが民家の生け垣や畑の野菜に被害を与えている問題を受け、県と市は、ヤギを譲渡し、飼育頭数を現在の21頭から減らすよう飼い主に指導した。

 下関市豊北町では、個人が飼育しているヤギが敷地から出て、周辺の民家の生け垣や畑の野菜を食べるため地元の人たちが困っていた。この問題を受け、11日は県と市の担当者が飼い主に対し、ヤギを譲渡して現在の21頭から減らすよう指導した。

 市の担当者「ちょっと一緒に話を」

 飼い主「じゃから早う言いなさい」

 市の担当者「このまま置いとったら30とか40とか50とかになる可能性がありますよね」

 市には、ヤギを引き取りたいという連絡が市内だけでなく熊本県や沖縄県などからあわせて8件寄せられている事も説明した。

 飼い主「私は今ちょっと忙しい。すぐ神様を拝まんといけん」

 市の担当者「僕も手伝いましょうか」

 飼い主「ええっちゃ。いらうな」

 市の担当者「飼ってあげるという人がいる」

 飼い主「そりゃーもう分かりました。私は1回聞いたら分かります」

 市の担当者「ヤギに対する執着心が強いんでしょうけど、ちょっと興奮した部分もありましたので、今度は少人数でうかがって、粘り強く話をするしかない。ヤギのために僕たちもやってますので」

 ヤギの飼い主は、山口放送の取材に対し、知らない人に簡単にヤギを引き渡す事はできないと話している。

 飼い主「ええかげんな人間に譲ったら大変な事になります。何県の人間がどんな風にもらいたいと言いよるからと言って、その本人が車を仕立てて、私がヤギをもらいたい本人ですと言うて来んかぎり、その人間がどういう人間かを私が見極めずに、はいどうぞと引き渡すほど私はまぬけなバカではない」

 県や市では、飼育頭数をオス1頭から2頭にまで減らしてもらえるよう今後も粘り強く飼い主と交渉を続けたいとしている。


配信2017年12月11日 21:01
日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2017/12/11/07380228.html