http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171212/k10011255411000.html

アメリカのトランプ大統領は新たな宇宙政策として、アメリカの宇宙飛行士を月に再び送り、
火星への有人探査に向けた拠点を築くよう指示しました。

トランプ大統領は11日、ホワイトハウスでアメリカの新たな宇宙政策に関する文書に署名しました。
それによりますと、NASA=アメリカ航空宇宙局に対して、アメリカの宇宙飛行士を月に送り、
火星への有人探査に向けた拠点を築くよう指示するとしています。

トランプ大統領は「これは感動的な未来に向けた大きな一歩だ。宇宙は軍事的な利用も含め
多くの活用方法があり、われわれはそのリーダーであり続ける」と述べました。

アメリカでは前のオバマ政権が、月には人類はすでに到達したとしてその前のブッシュ政権が
進めてきた月への飛行計画をやめ、火星への有人飛行を目標に据えました。トランプ政権は
その方針を転換して再び月を短期的な目標に掲げたもので、実現に向けてほかの国や
民間企業にも協力を求めていくとしていて、宇宙開発を進めるロシアや中国に対抗する
狙いもあるものと見られます。