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2017年12月11日 / 15:25 / 3時間前更新
[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨークのバスターミナル、ポート・オーソリティー付近で11日朝のラッシュアワーに、バングラデシュ出身の男が、身につけた手製爆弾を爆発させた。

男が負傷し、警察官ら他の3人が軽いけがを負った。デブラシオ市長は、「テロ攻撃の試み」との認識を示した。警察当局は男の身元について、アカエド・ウラー容疑者(27)と特定したことを明らかにした。

クオモ州知事は記者会見で、爆発装置について「アマチュアレベル」との見方を示した。CNNの取材に対しては、容疑者がインターネットを活用して、爆弾の製造方法に関する情報を入手したもようと指摘した。

フォックスニュースは、容疑者が勤務先の電気関係企業で装置を製作したほか、共犯者の情報は無いと伝えた。

爆発は、米東部時間午前7時(日本時間午後9時)ごろに起きた。

ホワイトハウスのサンダース報道官は定例記者会見で、移民制度改革の必要性を浮き彫りにしたと指摘。「入国者がわれわれの市民に危害を加えるために入国しないよう、確実にする必要がある」と訴えた。

捜査に詳しい複数の米当局者は、国内の情報・法執行機関が戦闘員やテロリズム関連で容疑者を把握していた情報は現時点でないと語った。

米政府筋は、容疑者が7年前、家族滞在を理由に入国を認める査証で米国に着いたと確認した。

警察によると、直近では9月8日にバングラデシュを訪れたという。

タクシー・リムジン関連の団体によると、同容疑者は2012━15年に有効だった黒タクシー・リムジンドライバーのライセンスを持っていた。

インターネット上で過激派の活動を監視する米団体「SITE」によると、親「イスラム国」(IS)メディアグループ、Maqdisi Mediaは、今回の攻撃計画について、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式に認定したことを受けたものと伝えた。

CNNは法執行関係筋の話として、容疑者は調べに対しイスラエルがガザで起こした最近の行動が動機と話していると伝えた。

通行人らによると、地下道から脱出するなどした人で現場は混乱、パニック状態に陥ったという。

バスターミナルが一時閉鎖され、マンハッタン・ミッドタウンの一部区域で通行止めとなった。

WABCによれば、容疑者は20代の男で米国に7年間滞在し、ニューヨークのブルックリンに居住しているという。

爆発を受け、国内金融市場に衝撃が走った。株式相場が一時弱含み、安全資産とされる米国債などに多少の追い風となった。

午後の取引ではハイテク株やエネルギー株が上昇し、爆発後に市場で広がった不透明感の後退につながった。