http://www.sankei.com/smp/economy/news/171213/ecn1712130055-s1.html

 13日に上場初日を迎えたSGホールディングス(HD)の株価は、売り出し価格(1株1620円)を終日上回って推移し、町田公志(ただし)社長は記者会見で「順調に第一歩を踏み出すことができたと安堵(あんど)している」と述べた。市場関係者からも「時価総額が大きいにもかかわらず、売り出し価格を17%強上回ったのは評価できる」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との声があった。

 SGHD株は午前9時半過ぎに1900円で初値を付け、この日の高値の1945円まで上昇。その後は利益確定売りで1867円まで下げたが、午後はほぼ初値を上回った。売買代金は1077億円で、東京証券取引所第1部では三菱UFJフィナンシャル・グループに次ぐ2位だった。

 終値に基づいた時価総額は6102億円で、業容が似通うヤマトHD(13日終値ベースで9680億円)や日本通運(同7445億円)に続く規模となる。

 今後の株価を占うポイントはどこか。窪田氏は「インターネット通販の拡大や宅配業界の料金値上げの動きがプラスに働く可能性がある一方、人手不足はコスト増につながりマイナス要因になる」と指摘した。(森田晶宏)