国税庁は15日、2016年の1年間に亡くなった約130万人のうち、財産が相続税の課税対象になった人は前年比2.8%増の10万5880人だったと発表した。死亡者全体に占める割合は8.1%で、課税対象者が富裕層から中流層に拡大した前年に続き過去最高を更新した。

課税対象の総額は14兆7813億円(前年比1.6%増)で、申告税額は1兆8681億円(同3.1%増)。課税対象額が1億円以下の人は6万2926人で、前年より約2700人増えた。相続財産の内訳は土地が38%で最も多く、現金・預貯金が31%、有価証券が14%と続いた。【松浦吉剛】

配信2017年12月15日 19時04分(最終更新 12月15日 19時04分)
毎日新聞
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