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12月16日 5時37分
北朝鮮への対応をめぐり、アメリカのトランプ大統領は「ロシアの協力が必要だ」として、圧力を最大限に高めるためロシアの協力を強く求めました。一方、ロシアのプーチン大統領は、アメリカ側と情報交換を進めるとしていて、対話による解決に向けて働きかけを強めたい考えと見られます。

北朝鮮への対応をめぐり、アメリカのトランプ大統領は14日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行いました。

これについて、トランプ大統領は15日、記者団に対し、「中国は協力しているが、ロシアは協力していない。ロシアの協力が必要で、これはとても重要だ」と述べ、北朝鮮への圧力を最大限に高めるためロシアの協力を強く求めました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「北朝鮮側との接触を進め、アメリカと情報をやり取りすることで同意した」と述べ、両首脳が北朝鮮についての情報の交換を進めていくことで一致したと明らかにしました。

これに先立ち、プーチン大統領は、アメリカのティラーソン国務長官が北朝鮮との前提条件なしの対話に言及したことについて、「こうした方向に進むのなら、われわれは北朝鮮問題でも協力するだろう」と述べていました。

プーチン大統領としては、北朝鮮問題でトランプ大統領との対話を重ねることで、アメリカ側に一貫して求め続けてきた対話による解決に向けて働きかけを強めたい考えと見られます。