昭和7年(1932)昭和天皇 31歳

「自分は国際信義を重んじ、世界の恒久平和の為に努力している。
それがわが国運の発展をもたらし、国民に真の幸福を約束するものと信じている。
しかるに軍の出先は、自分の命令もきかず、無謀にも事件を拡大し、
武力をもって中華民国を圧倒せんとするのは、いかにも残念である。
ひいては列強の干渉を招き、国と国民を破滅に陥れることになっては真にあいすまぬ」


昭和13年(1938)昭和天皇 37歳

「この戦争は一時も早くやめなくちゃあならんと思うが、どうだ」

「元来陸軍のやり方はけしからん。満州事変の柳条湖の場合といい、今回の事件の最初の盧溝橋のやり方といい、
中央の命令には全く服しないで、ただ出先の独断で、朕の軍隊としてあるまじきような卑劣な方法を用いる様なこともしばしばある。

まことにけしからん話であると思う」