「ほかでも普及して」の声も 類似の例はある?

 JR蘇我駅(千葉市中央区)の男子トイレを紹介したTwitterの投稿が話題になっています。

JR蘇我駅の男子トイレ入口(画像:JR東日本千葉支社)。
https://contents.trafficnews.jp/image/000/014/641/171216_sogasta_01.jpg

 蘇我駅の男子トイレは、入口から内部にかけて床が3列に色分けされ、うち2列にはそれぞれ大便器、小便器の絵と、トイレ内部の方向を指し示す矢印、もう1列には「出口」という文字と、トイレ出口へ向かう矢印が表示されています。このことを紹介した投稿に、「わかりやすい」「ほかでも普及してほしい」といった反響が寄せられています。

 蘇我駅を管轄するJR東日本千葉支社に、この床面の案内表示を施工した経緯を聞きました。

――蘇我駅男子トイレの案内表示は、どのような経緯で施工したのでしょうか?

 朝の混雑時に、小便器を使われる方と大便器を使われる方の列が錯綜しているという現場からの意見で、2016年10月中旬ごろに実施しました。それぞれの列を整理し、動線を明確に分離することで錯綜を防止し、サービスの向上を目指したものです。

――類似の例はあるのでしょうか?

 この図案を提示したデザイン専門会社によると、ほかの事例は参考にしていないそうです。

色分けの効果は?

――床面の色分け後はどのようになったのでしょうか?

 当時の担当者が実際に現地の状況を確認したところ、お客さまが床面の案内サインに沿って並ばれていて、効果が出ている印象を受けたといいます。

――利用者の声はいかがでしょうか?

 駅社員にお客さまの反応について伺ったところ、好評である旨の話をいただいているとのことです。

黄色と緑で色分けされた床面
https://contents.trafficnews.jp/image/000/014/642/171216_sogasta_02.jpg
壁面には「2列に分かれてお進み下さい」という案内も
https://contents.trafficnews.jp/image/000/014/643/171216_sogasta_03.jpg

※ ※ ※

 ちなみに、床面は黄色と緑で色分けされていますが、これは蘇我駅が最寄駅であるフクダ電子アリーナ(千葉市蘇我球技場)をホームスタジアムとする、Jリーグ加盟プロサッカークラブ、ジェフユナイテッド市原・千葉のシンボルカラーにちなむそうです。

配信2017.12.19
乗り物ニュース
https://trafficnews.jp/post/79266