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12月20日 5時00分
スマートフォンや半導体など世界の電子情報産業のことしの生産額は、3年ぶりに過去最高を更新する見通しです。ただ、日本企業のシェアはこの10年で半分近くに減っていて、今後、成長が見込まれる自動運転やIoTの分野で巻き返しを図れるかが課題となっています。

電機メーカーなどで作る電子情報技術産業協会の推計によりますと、電子情報産業のことしの生産額は、世界全体で2兆7401億ドル(日本円で307兆1624億円)となる見通しです。

この生産額をドルで見ますと、去年より6%増え3年ぶりに過去最高を更新することになります。これは、世界的にスマートフォンや半導体などの需要が拡大したためとしています。

このうち、日本企業による生産額は38兆5403億円と2年ぶりに増加に転じましたが、世界全体に占めるシェアは13%と、この10年で半分近くに減っています。

会見で長榮周作会長は「世界で競争が激化しシェアは下がっているが、自動運転などの分野でビジネスチャンスが出てくる」と述べました。

存在感が薄れつつある日本企業は、成長が見込まれる自動運転やIoTの分野で巻き返しを図れるかが課題となっています。