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12月21日 5時00分
アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことについて、パレスチナ暫定自治区の各地では「怒りの行進」として抗議デモが行われ、イスラエル軍との衝突でおよそ100人がけがをしました。

エルサレムをめぐるトランプ大統領の決定について20日、パレスチナ暫定自治区では「怒りの行進」として抗議デモが行われました。
デモはアメリカのペンス副大統領がエルサレムを訪れる日程に合わせて呼びかけられ、ペンス副大統領の訪問は来月に延期されましたが、ヨルダン川西岸のベツレヘムではエルサレムに続く検問所の前にパレスチナ人のデモ隊が集まりました。
トランプ大統領とペンス副大統領の顔写真やアメリカの国旗が印刷された横断幕を踏みつけたり燃やしたりして抗議し、イスラエル軍との間で衝突が起きました。

またガザ地区では、国連の安全保障理事会でエルサレムの地位の変更は無効だとする決議案がアメリカの拒否権の行使によって否決されたことに激しく抗議する声があがりました。

パレスチナの赤十字組織にあたる赤新月社によりますと、エルサレムとパレスチナ暫定自治区で99人がけがをしたということです。

22日にはイスラム教の集団礼拝が行われる金曜日に合わせて再び抗議デモが呼びかけられ、衝突がさらに続くことも懸念されます。