https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122101315&;g=int
対北朝鮮軍事作戦、策定を加速=トランプ米政権−英紙報道

 【ロンドン時事】21日付の英紙デーリー・テレグラフは、トランプ米政権が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する限定的な軍事作戦計画の策定を急いでいると報じた。北朝鮮問題の解決に外交的手段は機能しないとの懸念が強まる中、米政権は一般的に考えられている以上に軍事行動の可能性に傾いており、そのための準備が過去数カ月間で「劇的」に進んだという。

 複数の元米当局者、現職の政権関係者らの話として伝えた。新型ミサイルの試射が行われる前に発射施設を破壊したり、武器の貯蔵施設を標的にしたりすることが想定されている。 
 軍事行動の狙いは、米国が北朝鮮による核開発の阻止に「本気」であることを示し、北朝鮮を交渉の場に引き出すことにあるとされる。
 トランプ政権は今年4月、シリアのアサド政権が自国民に化学兵器を使用したとして、同国の軍事施設にミサイル攻撃を加えた。テレグラフ紙によれば、「レッドライン(越えてはならない一線)」を越えたアサド政権への警告として行われたこの攻撃が、北朝鮮への軍事行動の「下敷き」になるとみられている。(2017/12/21-22:02)