0001みつを ★
2017/12/22(金) 07:31:58.14ID:CAP_USER912月22日 6時18分
1990年代、ヨーロッパの旧ユーゴスラビアで起きた民族紛争の戦争犯罪を裁くため、国連が設けた法廷が、24年に及んだ審理を終えて閉所することになり、オランダで記念の式典が開かれました。
旧ユーゴスラビアでは1990年代に民族紛争が起き、ボスニア・ヘルツェゴビナの東部の町で7000人以上の住民が虐殺されるなど、10万人以上が犠牲になりました。
国連が戦争犯罪や人道に反する行為を裁くため1993年に設置した旧ユーゴスラビア国際戦争犯罪法廷は、24年に及んだ審理の結果、90人に有罪判決を言い渡し、すべての審理を終えて閉所することになりました。
法廷があるオランダのハーグで21日開かれた記念の式典で、国連のグテーレス事務総長は「法廷は、犯罪者に裁きを下すだけでなく、被害者の声を世界に届ける場にもなった。犯した罪からは誰も逃れられないことを国際社会は今後も証明しなければならない」と述べ、世界各地で今も起きている内戦や紛争での戦争犯罪や人道に反する行為についても、国際社会が連帯して罪を問う必要性を強調しました。
法廷の閉所によって、国際社会は旧ユーゴスラビアの民族紛争への対応に一つの区切りをつけることになります。しかし、旧ユーゴスラビアの国々では、紛争時の行為を正当化し、有罪判決が下された被告を英雄視する市民もいて、紛争の火種となった民族間の対立感情は今もくすぶり続けているのが実情です。