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12月22日 19時51分
北海道松前町沖で見つかった北朝鮮の木造船の船長らが無人島の小屋から発電機のエンジンを盗んだとして逮捕された事件に関連して、朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会が地元の漁協に被害の弁償について協議したいと伝えてきたことがわかりました。漁協側は週明けにも具体的な協議を始めたいとしています。

先月28日、北海道松前町沖の無人島「松前小島」に停泊していた北朝鮮の木造船からは島の小屋にあった発電機のエンジンが見つかり、警察は船長など3人を盗みの疑いで逮捕して捜査を進めています。

地元の松前さくら漁業協同組合は、小屋や漁船からはこのエンジン以外にも家電製品など50点以上がなくなったり、壊されたりしていたとして、被害額は復旧にかかる清掃や消毒などの費用も含め、800万円近くに上るとしています。

漁協によりますと、21日、朝鮮総連が代理人の弁護士を通じて、これらの被害の弁償についての協議を行いたいと伝えてきたということです。

漁協は週明けにも朝鮮総連と弁償額や弁償方法などについて、具体的な協議を始めたいとしています。

松前さくら漁協の佐藤正美組合長は「被害の弁償についての話し合いの窓口ができたことはよかった。協議の進展に期待したい」と話していました。

一方、朝鮮総連函館支部は「何もコメントすることはない」としています。