http://yomiuri.co.jp/national/20171223-OYT1T50118.html

 他人のパソコンやスマートフォンを勝手に使い、ビットコインなどの仮想通貨を入手する「マイニング」(採掘)と呼ばれる作業を行わせる不正サイトが急増していることが分かった。

仮想通貨は主にブロックチェーンと呼ばれる台帳にすべての取引が記録され、世界中の有志のコンピューターが共同で管理している。ここに新たな取引の記録を加える作業に協力すると、対価として通貨が得られる仕組みがある。

 膨大な計算作業を行うため、マイニングには高性能のコンピューターが使われることが多いほか、複数の機器で作業を分担する「プールマイニング」の手法もあり、不正サイトはプールマイニングの仕組みを悪用。改ざんされたサイトや広告を閲覧すると、気づかぬうちに不正サイトに接続させられ、OS(基本ソフト)やアプリに欠陥があると、プログラムが勝手にダウンロードされてマイニングを始める。得られた通貨は不正サイトの開設者に渡る手口だ。

 被害に遭ったパソコンは、動作が遅くなることがあるが、マイニングに使われていることには気づきにくい。

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