http://www.nikkansports.com/general/news/201712250000307.html

 出版科学研究所(東京)の調査で、書籍と雑誌を合わせた今年の紙の出版物推定販売金額は約1兆3700億円となり、市場規模はピークだった1996年の約52%まで縮小する見通しであることが25日分かった。長年、出版界を支えてきた漫画単行本の売り上げが激減していることが影響した。出版不況は深刻さを増している。

 調査は、出版物の1〜11月の販売実績を基に、通年の推定金額を予測したもの。雑誌(漫画単行本含む)は、前年比約10%減の約6600億円、うち漫画単行本だけで見ると前年比約12%落ち込むとみられる。書籍は前年比約3%減の約7150億円となる見通し。雑誌は20年連続、書籍は11年連続の前年割れ。(共同)