「航空機の車輪に挟まった」 整備士が意識不明 鹿児島空港
12月29日 14時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171229/k10011275101000.html?utm_int=news_contents_news-main_001

29日午後、鹿児島県の鹿児島空港で、海上保安庁の航空機を整備する作業をしていた日本エアコミューターの整備士が「航空機の車輪に挟まった」と消防に通報がありました。病院に運ばれる際、意識がない状態だったということで、警察などが当時の状況を調べています。
鹿児島空港のある霧島市の消防局によりますと、29日午後1時前、鹿児島空港から「格納庫で航空機の車輪に人が挟まった」と通報がありました。

整備士は31歳の男性で、容体はわかっていませんが、けがをしていて午後2時すぎ、ドクターヘリで病院に運ばれました。

日本エアコミューターによりますと、病院に運ばれる際、意識がない状態だったということです。

この整備士は日本エアコミューターの職員で、当時、格納庫で海上保安庁の航空機の整備にあたっていたということです。

当時、現場では社員およそ10人が航空機のけん引作業をしていて、特殊車両でけん引する際左翼が地面に接触し、整備士が下敷きになったということです。

第10管区海上保安本部によりますと、この航空機は鹿児島航空基地の所属で、定期検査のために日本エアコミューターに預けていたということで、警察などが事故の状況を調べています。

鹿児島空港事務所によりますと、この事故による空港の閉鎖はなく、平常どおりの運航を続けているということです。
機体 左に傾いた状態
NHKが撮影した映像では、鹿児島空港の日本エアコミューターの格納庫の入り口付近で海上保安庁の機体が左に傾いているのが見えるほか、航空局の消防車両や救急車などが機体を取り囲むようにして待機する様子が見えます。

海上保安庁の機体は、両翼のエンジンカバーが外され、むき出しの状態になっていて、映像では、左の翼の下側の車輪が確認できず、エンジンが直接、地面に触れているように見えます。