https://www.cnn.co.jp/m/business/35112703.html

2018.01.02 Tue posted at 15:43 JST
シアトル(CNNMoney) 2017年の空の旅は、かつてないほど「安全」だったことがさまざまな指標からわかった。

17年に発生した死者を伴う商用旅客機と貨物機の墜落事故は10件で、乗客44人が死亡した。航空機のインシデントや事故を調査している「アビエーション・セーフティー・ネットワーク(ASN)」によれば、17年の数字は5年平均の墜落17件と死者495人と比べて低い水準にとどまった。

16年は墜落16件で、303人が死亡していた。

特に、17年はジェット旅客機の墜落がなかった。17年に死者が出たのはすべて、貨物機か、より小型のプロペラ旅客機によるものだった。1月1日時点で最後の死亡墜落事故が発生してから399日を記録していた。最後の事故は16年11月にブラジルのサッカーチーム「シャペコエンセ」の選手らを乗せた飛行機が墜落したもので71人が死亡した。

航空機の事故は1992年以降、減少基調が続いている。過去四半世紀には新しい科学技術や航空機、エンジンが市場に導入されている。パイロットの訓練や世界的な規制の変更も事故を大幅に減らすことにつながった。

事故は減った一方で、飛行数は大きく伸びている。国際民間航空機関(ICAO)によれば、16年に飛行機が運んだ人の数は約37億人で、これは25年前の3倍超となっている。

米国の航空各社も安全な飛行を続けている。航空大手は01年以来、死者を伴う墜落事故は起こしていない。米国の航空会社が最後に死者を伴う墜落事故を起こしたのはコルガン・エアによる09年2月のものだった。