宅配最大手のヤマトホールディングスは、商品の返品などによる配達の負担を減らそうと、東京都内の駅ビルに客が注文した衣料品を試着できるスペースを設け、その場で商品を受け取ってもらう取り組みを4日から始めました。

この取り組みは、ヤマトホールディングスがアパレル企業と提携し、東京 大田区のJR大森駅に隣接するビルで試験的に始めました。ビルに設けた専用のスペースでは、客がネット通販で注文した衣料品を試着できるほか、その場で商品を受け取ることもできます。

ヤマトによりますと、ネット通販では再配達の負担が増加しているうえ、注文した衣料品のサイズが合わないなどの理由で、商品が返品されるケースが増えているということです。会社では、客がふだん利用する駅ビルに試着できるスペースを設けることで返品を減らせるほか、配達の負担も削減できると見込んでいます。

ヤマトホールディングス事業戦略担当の鈴木修マネージャーは「返品が増えると社会的なロスも増えてしまう。駅ビルなど生活動線上に試着スペースを設けることで返品を減らしたい」と話していました。

ヤマトでは試験的な取り組みを行ったうえで、今後、数年かけて、全国の駅ビルなどおよそ150か所に試着スペースを設けていくことにしています。

配信1月4日 12時35分
NHK NEWS WEB
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