http://yomiuri.co.jp/national/20180104-OYT1T50030.html

 昨年7月の秋田豪雨で被災した秋田県大仙市の老舗旅館「岩倉温泉」が今月7日、半年ぶりに営業を再開する。

 床上浸水して泥だらけになったが、岩手県のNPO法人メンバーらが週3、4回のペースで1か月半通い続け、復活を手助けした。

 山里の小さな宿は、遅くとも明治期から続く老舗で、温泉ファンに人気の秘湯だ。昨年7月22日夜、濁流が玄関のガラスを割って流入。床上70センチまで浸水し、高さ2メートルの木製の棚二つが浮き上がった。10代目の佐々木康了こうりょうさん(58)は「もう宿は続けられないと思った」という。

 泥まみれの家財道具は、8月上旬の3日間、岩手県北上市のNPO法人・パワーアップ支援室のメンバーがボランティアできれいにした。それでも床下には大量の泥が残った。家族総出で泥出し作業を続けたが、先は見えなかった。
http://yomiuri.co.jp/photo/20180104/20180104-OYT1I50017-1.jpg