豊田で郵便遅配が相次ぐ 12月中旬投函の年賀状も
2018年1月6日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180106/CK2018010602000051.html

 豊田市の一部地域で郵便物の遅配があり、住民から不満が出ている。昨年十一月ごろに遅配が起きた際、日本郵便東海支社は「遅配は解消した」としていたが、十二月中旬に投函(とうかん)した年賀状が元日に届かないケースも出ている。
 東海支社によると、豊田郵便局管内の豊田市土橋町と山之手で昨年十一月中旬に遅配が起き、住民から十件の苦情が寄せられた。同支社は遅配の理由として、お歳暮シーズンで郵便物が急増したうえ、不慣れな新規契約社員が担当していたと説明している。
 また、中日新聞社には十二月に入り、大学の入学願書や株式配当の通知が届かないという苦情が複数あり、「出欠に締め切りのある会合の通知が、締め切り後に届いた」との声もあった。
 東海支社経営管理部の神取和行係長は十二月下旬の取材で「心配をおかけして申し訳ございません」と陳謝。ただ、苦情があった十件をのぞき、全体の遅配件数や何日ほど遅れがあったかなどは把握していないとし、「郵便局を挙げて対応しているので、現在は遅れはない」としていた。
 しかし今年に入り、土橋町の女性(76)によると、例年三十枚ほど届く年賀状が元日には三枚しか到着しなかった。三日に十五枚ほど届いたが、「まだ友人から届いていない分がある」と話す。
 女性は昨年十二月十八日に自分が出した年賀状について豊田市内外の知人に確認すると、「三日に届いた」と返答があった。日本郵便は、年賀状を元日に届けられるよう十二月二十五日までの投函を呼び掛けている。
 年賀状の遅配について、豊田郵便局は「十一月と同じ原因かどうか分からない。原因を調べる」と回答。日本郵便東海支社は「担当者が八日まで不在で、答えられない」としている。