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1月5日 11時30分
正月休み、皆さんはどのように過ごしましたか。休み明けはちょっとブルーという方も。特に首都圏など都市部では、久しぶりに混雑する通勤電車に乗るのは憂うつになりますよね。ですが…皆さんに朗報かも知れません。首都圏の私鉄では、所要時間が比較的長い区間を中心に「座れる通勤電車」を相次いで導入する動きが出ています。平成30年は「快適通勤元年」となるのでしょうか!?(ネットワーク報道部記者 郡義之)

座れる通勤電車 評判は?

「SーTRAIN(エストレイン)」と名付けられたこの列車。西武鉄道や東京メトロなどが共同で去年3月から運行を始めました。
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“座って快適に通勤できる”10両編成の列車は、2人がけのシート。ドリンクホルダーに、携帯電話の充電ができるコンセント、それにWi−Fiも完備されています。
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平日の通勤時間帯は、西武鉄道の中でも利用客が多い埼玉県の所沢駅と東京メトロ有楽町線の豊洲駅を結びます。通常の運賃にプラス510円ですが、西武鉄道によると、通勤時間帯の乗車率はおよそ8割に達し、評判も上々だといいます。

ことしの大変革は小田急
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そして、ことし、平成30年に大変革を予定しているのが、小田急電鉄です。新宿をターミナル駅として、神奈川や東京・多摩方面に路線があり、首都圏有数の乗客数を誇ります。しかしその反面、通勤ラッシュは激しく、さらに時間もかかり、「遅いし、混む」という乗客からの不満もありました。その小田急が工事を進めてきた複々線化に伴い、3月には大規模なダイヤ改正を予定しています。
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複々線化で、多くの列車を走らせることができるようになり、例えば、平日の朝のラッシュ時に下北沢駅に到着する電車は27本から36本に増加。さらに、通過待ちの時間などがなくなるため、新宿駅と町田駅(東京都)の区間では所要時間が49分から37分、新宿駅と大和駅(神奈川県)の区間では、1時間2分から52分にそれぞれ短縮されます。混雑率は「体が触れ合い、やや圧迫感がある」192%から、「新聞や雑誌が楽な姿勢で読める」150%程度に下がると見込んでいます。

時間が短縮するだけではありません。「座って通勤できる列車」も増発されます。小田急では、ダイヤ改正で、朝の通勤時間帯の特急ロマンスカーの本数を7本から11本に増やします。それに加えて、本厚木や海老名、藤沢など、それぞれの駅の始発電車を増やします。始発駅から乗れば、その分、座れる機会が増えます。

小田急電鉄CSR・広報部は「これまでの混む、遅いというイメージを払拭(ふっしょく)して、顧客に支持してもらえるよう取り組んでいきたい」と話しています。
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