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2018年01月07日
ロイター

[ワシントン、1月6日(ロイター)] ドナルド・トランプ米大統領は1月6日、彼が精神的に大統領という職務に不適合だというマイケル・ウォルフの批判を否定し、自身の実業家としての経歴や選挙での勝利は「非常に安定した天才」であることの証だとツイートした。

トランプ政権の1年目のほとんどの期間を通じて、ホワイトハウスの広範囲にアクセスを許可されていたウォルフは「トランプは大統領に適していない」と自身の著作を推奨しながら言った。6日に放送されたインタビューで、ウォルフはBBCラジオに対して、同著作は「この大統領任期を…ゆくゆくは終わらせるであろう見識と理解」を作り出していると話した。

一連の異常な投稿で反撃

トランプは翌日の朝、ツイッターへの一連の異常な投稿で反撃した。これには彼の側近の何人かは、油断していたところを襲われたかのようだった。

トランプは、民主党の批評家や米国のニュースメディアは、他のやり方では彼を引きずりおろすことができないために、「昔のロナルド・レーガンの脚本を持ち出して、精神的安定性と知能について叫んでいる」と話した。1981年から1989年まで米国大統領を務めた共和党員のレーガンは、1994年にアルツハイマー病と診断され、2004年に死亡している。

「実のところ、人生を通して、私が持つ2つの最上の資質は精神的安定性と、なんというか、とても賢いということだった"Actually, throughout my life, my two greatest assets have been mental stability and being, like, really smart,"」と、前リアリティ番組スターであり不動産デベロッパーであるトランプはツイートした。

「私は非常に成功したビジネスマンからトップのテレビスターになり…そして米国大統領になった(初めての出馬で)。これは賢いのではなく、天才に値すると私は思う。それも、いろいろ考え合わせると非常に安定した天才だ!"I went from VERY successful businessman, to top T.V. Star ... to President of the United States (on my first try). I think that would qualify as not smart, but genius ... and a very stable genius at that!"」

71歳のトランプ大統領はメリーランド州キャンプデービッドにある大統領別荘からこのツイートを投稿した。トランプ大統領は、同別荘で、本年の法的協議事項について共和党の国会指導者、多数の官僚らを集めて会議を行っていた。

ウォルフの著作『炎と怒り: トランプのホワイトハウス、その内幕"Fire and Fury - Inside the Trump White House"』には、混沌としたホワイトハウスのリーダーを務めるトランプの焦点が定まらず、準備不足で取るに足らない様子が描かれている。

会議の後にキャンプデービッドでレポーターからの質問に答えるトランプは、ウォルフのことを「ペテン師(fraud)」と呼び、同書は「完全なる作り話(a complete work of fiction)」「私はこれを侮辱と考える(I think it's a disgrace)」と話した。

インタビューされていたとは知らなかった可能性

トランプ大統領はウォルフに同著作のためのインタビューを許可したことは一度もないと話し、大統領が「だらしのないスティーブ(Sloppy Steve)」と呼ぶ前顧問スティーブ・バノンがウォルフにホワイトハウスへのアクセスを許可したと責めた。なお、ウォルフはトランプと話をしたものの、同大統領はインタビューされていたとは知らなかった可能性があると話した。

大統領の一連のツイートは、民主党員のヒラリー・クリントンを破った2016年の大統領選挙の間に、彼または彼の補佐官らがロシアと共謀していたかどうかの連邦捜査の最中にあって、ニュースメディアによる彼曰く"不公平な扱い"に対するフラストレーションの表れでもある。
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(執筆:スティーヴ・ホーランド、補足:メリーランド州キャンプデービッドのジェームズ・オリファント、編集:リサ・フォン・アーン ビル・トロット)