http://yomiuri.co.jp/economy/20180108-OYT1T50011.html

 川崎重工業は2020年に、石油や天然ガスの海底パイプラインを自動で検査する無人潜水機(AUV)を実用化する。

 欧米の資源大手に販売するほか、検査サービスも手がけ、新たな収益源に育てる。

 防衛省向け潜水艦の建造や産業用のロボットで培った技術を応用し、19年にも神戸工場(神戸市)で製造を始める。

 開発中のAUVは、水深2000メートルまで潜ることができ、パイプラインに沿って自動で運航する。センサーやカメラを搭載したロボットアームでパイプラインの腐食を調べる。海中に充電器を設置し、自分で充電する機能も備える。連続8時間の作業が可能になる。

 現在のパイプラインの検査は、母船とケーブルでつないだ潜水機を遠隔操作する方式が一般的だが、動ける範囲が限られる。AUVなら1日約1000万円かかるチャーター費用も3分の1程度になるという。