東電社長 県検証に協力する考え
01月09日 11時56分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180109/1030001336.html

東京電力の小早川社長は、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の6号機と7号機が再稼働の前提となる国の審査に合格してから初めて、新潟県の米山知事と会談し、原発の再稼働に向けては地元の理解が不可欠だとして、新潟県が独自に進めている福島の原発事故などの検証作業に協力する考えを示しました。

東京電力の小早川社長は9日、年始のあいさつとして、柏崎刈羽原発が審査に合格してから初めて新潟県庁を訪れ、米山知事と会談しました。
この中で小早川社長は、原発の設備の詳しい設計をまとめた「工事計画」の認可を得るための作業など必要な手続きを進めるとともに、安全最優先で工事を進める考えを示しました。
そのうえで、柏崎刈羽原発の再稼働について「地元の理解が不可欠であり、知事が掲げる3つの検証が何よりも重要だと考えている。全面的に協力したい」と述べ、新潟県が独自に実施している福島の原発事故などの検証作業に協力する考えを示しました。
これに対し、米山知事は「審査の合格は国の判断で、県として言うことはないが、県の判断に対して国から異をはさまれることはない」と述べ、3年程度をかけて検証作業を終えるまでは再稼働の議論はできないという考えを改めて示しました。
会談のあと、小早川社長は「審査の合格は通過点であり、まずは地元の理解と安全対策が重要だ。再稼働の時期を申し上げる段階ではない」と述べました。