那須雪崩事故で県教委新たな組織設置へ
2018年01月09日
http://www.crt-radio.co.jp/news/863

去年3月に那須町で起きた雪崩により登山講習中の高校生ら8人が死亡した事故で、県教育委員会は「学校安全のための取り組み」を策定し、学校安全・危機管理に関する新たな組織を設置することを明らかにしました。

9日開かれた定例の記者会見で宇田貞夫県教育長が発表したものです=写真。

それによりますと、那須雪崩事故の検証委員会の提言などを受けて、学校教育活動全般の安全・危機管理体制を強化するため、それぞれの学校の安全・危機管理の指導、助言、チェックなどを専門的に行う新たな組織を県教育委員会に設置するとしています。

特に登山活動に関しては「登山等の安全確保に関する連絡協議会」を設置し、高校生の登山の実施状況などの報告をもとに協議を行い、取り組みのさらなる改善に努めるということです。

また、雪崩対策としてビーコン(電波受発信機)、雪崩で雪に埋もれた人を捜す金属棒のプロープやシャベルのほか、緊急時の連絡が可能となるよう衛星携帯電話の貸し出しを行います。

いずれも2018年度から実施するとしています。