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名古屋市消防局は13、14日、国内に唯一現存するとされるドイツのメルセデス・ベンツ社製のはしご車の特別展示を行う。

 国産のはしご車がなかった1935年、高層化が進んだ市中心部の消防体制を強化するため、中消防署に配置され、68年までの33年間活躍した。

 老朽化が進んでいたが、広報車などとして活用するため、2016年から中日本自動車短期大学(岐阜県坂祝町)で修復作業が進められており、手動式サイレンを鳴らすことができるようになった。将来的には自走することを目指している。

 名古屋港ガーデンふ頭・ジェティ広場(港区)で行われる特別展示ではエンジンルームや運転席内の修理状況のほか、ボンネットやヘッドライト、エンブレムなどを見ることができ、修復過程ならではの展示となる。サイレンの体験や当時の写真パネル展示も行われる。また、このはしご車をあしらった「消防カード」を限定配布(2日間で計700枚)する。

 両日とも午前9時半から午後2時まで。

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