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1月11日 19時23分
三重県警察本部の43歳の警部補が窃盗事件の容疑者の車に令状を取らずにGPS端末を取り付けていた問題で、この警部補は別の窃盗事件でも同様の捜査手法をとっていたことが警察の調査でわかりました。警察は、不適正な捜査だったとして警部補を減給の処分にしました。

三重県警察本部刑事部捜査3課の43歳の男性警部補は、去年4月、四日市市内で高級車を狙った窃盗事件の容疑者の車に、裁判所の令状を取らずにGPS端末を取り付けていました。

GPS端末を使った捜査をめぐっては、去年3月に最高裁判所が令状なしでの使用は違法だという判断を示し、警察庁もこうした捜査を控えるよう指示しています。

警察によりますと、警部補は去年8月、別の窃盗事件でも鈴鹿市内で同様にGPS端末を取り付け、10月まで捜査していたということで、「大変なことをしてしまった。申し訳ない」と話しているということです。

警察は、不適正な捜査だったとして警部補を減給の懲戒処分にするとともに、上司の捜査3課の課長を本部長注意などとしました。

三重県警察本部の中谷佳人首席監察官は「このような事案を発生させ警察の信用を失墜したことは誠に遺憾です。今後、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。