>>180
古代の女帝のいた時代には、まだ月経の血が穢れという意識はないか、弱かったのでは。
ヤマトタケルの神話にも、オトタチバナヒメの月経の血を穢れとも言わず、交わる記述がある。
源氏物語でも、光る君との情事のあとに月桂がひさびさに復活して、女君が安心するシーンがある。
血の穢れがいつの時代からのものか。建前(神事の折)はともかく、普段の慣習・本音ではさほど避けられてはいなかったのではないか。
父系の親族構造よりも前に、日本も母系氏族が女君が首長を抱いていた時代があったとの説もある。
女首長は同時に巫女であり、戦の際、先頭に立った。霊力で男の兄弟の政治の後ろ盾となった。卑弥呼とその兄弟のように。
それは神功皇后伝説にもつながる。

女帝の時代は、女性が兄妹の政治と、斎宮のような宗教的権威を一人二役になったとの考えもある。
その頃には、月経が穢れとの発想はないか、弱かったのかもしれない。