https://www.cnn.co.jp/m/fringe/35113073.html

2018.01.12 Fri posted at 10:54 JST
(CNN) オーストラリアと南極の間の地域に1億1300万年前、七面鳥ほどの大きさの恐竜が生息していた――。そんな発見を記した論文が11日に学術誌PeerJに掲載された。

オーストラリアと南極がかつて陸続きだった時期の状況や、そこに生息していた恐竜について新たな知見を加える内容となっている。

筆頭著者のマシュー・ハーン氏によれば、オーストラリアで恐竜の骨格化石が見つかるのは非常にまれ。今回の発見は、オーストラリア南東部に少なくとも2種類の近縁の恐竜が生息していたことを初めて示すものだ。

恐竜は七面鳥ほどの大きさだったというが、尾も含めると体長は約2.3メートルに達していた可能性がある。葉や松の実、コケに加え、恐らく果物も食べていたようだ。長い脚の骨から明らかなように、地面を駆けることもできたとされる。

ハーン氏はこの恐竜について、既に学名が付いていた恐竜の近縁種だと説明。いずれも体は小さく、2本脚で歩き、植物を食べていたものの、尾の長さなど相違点もあるとしている。

種の絶滅の原因については研究者の間でも分かっていないというが、今回の恐竜の場合は洪水時に川に飲み込まれた可能性があるとの推測を示した。

化石がボランティアの男性により発見されたのは2005年。木の幹の一部や枝とともに、川の底深くに埋まっているのが見つかった。

発見現場には未分析の化石も多く存在するといい、さらなる未知の恐竜が見つかる可能性もある。

新種恐竜の化石を発見、七面鳥ほどの大きさ
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/01/12/d2033240186332094d4206841289877e/t/320/180/d/new-dinosaur-discovered-in-australia-trnd-1.jpg
見つかった化石の一部
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/01/12/86dc121300ce4bddac92944e4f6105cb/t/320/180/d/new-dinosaur-discovered-in-australia-trnd-2.jpg