1月12日 3時54分

フランスで、大手乳製品メーカーの粉ミルクがサルモネラ菌に汚染された疑いで回収が命じられたにもかかわらず、販売が続けられていたことがわかりました。問題の製品は日本をのぞく各国へ輸出されていて、フランス政府は対応に追われています。

フランスでは大手乳製品メーカー「ラクタリス」が製造した粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが下痢や高熱などの症状を訴えるケースが相次いだため、フランス政府は粉ミルクがサルモネラ菌に汚染された疑いがあるとして先月、販売の中止と製品の回収を命じました。

ところが、製品がその後も1か月近くフランス国内のスーパーなどで販売されていたことがわかり、「ラクタリス」は11日、記者会見を開いて「問題の原因を見つけるため全力を尽くす」と述べ改めて謝罪しました。

フランスは世界でも有数のワインや乳製品などの食品の輸出大国で、問題となった粉ミルクも日本をのぞく、中国やイギリスなどに輸出されていました。

マクロン大統領が11日、「寛大な措置はありえない。必要な処罰は必ず行う」と述べるなど、フランス政府は対応に追われています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180112/k10011285941000.html