東京パラリンピックが2年後に迫るなか、4つの競技が開かれる千葉県内のホテルや旅館を対象にした調査で、3割の施設が障害がある人を宿泊客として受け入れることに消極的な姿勢を示していることがわかりました。

この調査は、千葉県内のホテルや旅館でつくる団体が県内の300か所余りの宿泊施設を対象に行い、81の施設から回答がありました。

それによりますと、障害がある人の宿泊に対する方針を尋ねたところ、「受け入れる」と答えた施設が6割を超えた一方で、「できれば、ほかの施設でお願いしたい」とか、「受け入れは難しい」として消極的な姿勢を示した施設も3割あったということです。

また、車いすを使う宿泊客のために、部屋の出入り口や浴室のドアの幅を十分にとったり、室内の段差をなくしたりするなどの配慮を行っている客室は、回答した施設の合わせて6335部屋のうち、205室と全体の3%にとどまったということです。

調査を行った千葉県旅館ホテル生活衛生同業組合の清都みちる理事は、「備品を用意したり、従業員が手助けをしたりするだけで、受け入れの余地は広がるので、具体的なノウハウの指導を進めたい」と話しています。

1月13日 7時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180113/k10011287581000.html